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競馬必勝法はあるか・・・・③クロード・シャノンの法則

クロード・シャノンという人をご存じだろうか。
情報理論の父、コンピュータシステムの生みの親と呼ばれ、独創的な理論を発表し続けたアメリカの天才数学者である。
あるとき彼は、ある方法をもって、ラスベガスのカジノでルーレットに挑戦し、勝利をおさめることに成功した。
彼が、ルーレットに挑戦するために研究したものは何だったのか。

数学者だから、確率の法則だったんだろう?

実は、彼の方法は、「数学的な発想」によるものではなく、「賭博場の規則性」を調べることだった。
「赤が3回出たから、次は黒だろう」的な、参加者側からのデータ的発想でなく、向こう側(カジノ)にいる人間の「オペレーションのノウハウ」を盗んで、時にはそれに便乗し、時にはその裏をかく、したたかで泥臭い考察だった。

この方法の根底にあるのは、「ゲームそのものが、主催者の利益を前提としてコントロールされている」という理論である。
ゲームの結果は、一見ランダムに見える(一定の法則で赤が出たり黒が出たりしているように見える)けれど、そこには主催者の意図的なコントロールが潜んでいる、ということである。

最近は、「データ競馬おおはやり」の傾向が見え、どこもかしこも「過去のデータ一本槍」の様相である。
前回の「競馬番組表」のところで述べたように、勝ち馬は番組表の上を歩き、番組表で許された馬しか勝てないようになっているのだから、向こう側の人たちは、過去に、「そのレースを勝った馬」と同じようなステップを踏んで出走してきて、勝とうとする。
だから、そのような馬たちが勝った「過去のレースを検証する」ことには意味がある。
ただし、1着馬に関しては・・・・だ。
2着、3着になる馬に、データはあまり当てはまらない。
2着、2着もデータ通りに来てしまったら、それは、誰もがとれる「本命サイドの馬券」で終わってしまう。
「データ競馬」には説得力はあるが、「それで配当はどうなの」という限界が、そこにある。

データ=確率?
それは大事だが、クロード・シャノンのように、向こう側はそういうオペレーションでレースを仕掛けてきているのだろうという視点に立つことがもっと大事だと思う。



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