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競馬必勝法はあるか・・・・④「データ競馬」の功罪

昔、井崎脩五郎氏が「データらめ競馬」などというコラムを週刊誌に連載していた。
彼一流のこまめさ?で、レースの過去のデータを洗い、彼ならではの独自の理論で勝ち馬を推奨していた。
週刊誌ということもあり、出走馬もはっきりしていなかったので、ほとんど「データだめ競馬」に終わってしまっていたが、読み物としては面白かった。

いまも、過去10年ほどのレースの結果を子細に調べて、レース予想を展開している人が多く見受けられる。
JRAのHPにも、過去データから探ったレース解説が掲載されており、時に役立ち(情報信ずべし)、時に「情報信ずべからず」の状態になっている。

はたして、過去のデータから勝ち馬を探ることは理にかなっているのだろうか。

半分かなっていて、半分、違った結果を導き出すことになっているのではないかと思う。

JRAには「競馬番組表」があり、すべてのサラブレッドは、この番組表の上を歩いてレースに出走してくる。
向こう側(競馬サークル)は、番組表をにらんで、「どこで勝とうか」と検討して出走させてくる。
したがって、あるレースで(おもに重賞、あるいはどんなレースでも)、勝ち馬と、2、3着馬の戦歴(ステップレース)をチェックすることには大きな意味があると思う。
だって、ある馬が、あるステップを踏んで、あるレースに出走してきて、勝ったということは、翌年、同じステップをたどった馬にも「勝ちが許されている」ということを意味しているからだ。
私が馬主だったら、同じステップを踏んで出走し、勝ちにいこうと思うに違いない。
そういう意味で、過去のレースを調べることには大きな意味がある。

ただし、それは「1着馬」に関してである。
どんなレースでも、(調べてみればわかるが)2着、3着に来るような馬は、そのような「JRAの掟」(ステップを踏む)に従う必要がない。
だから、毎年、同じ時期に、同じ条件で行われるレース(重賞、オープン、条件クラスのレースでもよい)のレースの傾向を調べて、勝ち馬候補を検討するのはいいのだが、2着馬、3着馬も、1着馬と同じ視点で考えてはいけない。

「データ競馬」には、説得力があると思う。
しかし、レースがデータでリストアップされた馬同士で来てしまったら、配当も本命サイドに落ち着いてしまう。
本命サイドではなかなか勝てない、というやっかいな問題もある。

どんなレースにも、データ通りに来る馬が1頭いる。
しかし、2着、3着に来る馬はデータのウラをかいてやってくる・・・・。
そのような発想法で馬券に参加しないと、なかなかプラス収支にもってくることはむずかしいのではないだろうか。



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