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JRAの掟を破れるのは社台だけ?

いやはや、驚いた。
昨日のオークスである。

一番人気のマルセリーナが負けて、同じ社台グループのエリンコートが勝った。

それだけのことなのだが、このことは、今後のクラシック路線を占う上で重大な意味を
持っている。

これまで、「忘れな草賞組」は、オークスでは用無しとされてきた。
だからこそ、あの低人気だったのだが、こうした「前例=JRAの掟」を破るのは、どういうわけか、社台グループの馬に限られていた(古くは、ダービーを勝ったフサイチコンコルドの例があるが・・・・)。

同じようなことを、過去にこのブログで書いたことがある。
2008年の、スクリーンヒーローが勝ったジャパンカップの時のことである。

タイトルは「勝ってよかったのかスクリーンヒーロー」だった。
以下、そのときの文章を再掲載する。

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昨日の「ジャパンカップ」。
Z作戦で参加できるオッズ状態になかったので、「単純に人気順位ならトウホウアラン」と書いた。
11時頃に、トウホウアランが8番人気だったからで、スクリーンヒーローが9番人気だったから、こちらを上げてもよかったのだ。

しかし、それは結果論というもので、最近は、Z作戦動員の様相をみせていなくても、8、9番人気の馬が飛んできて穴をあけるケースがしばしば見られる。
だからといって、やみくもに⑧、⑨人気の馬から買っていても効率は上がらないだろう。
Z作戦には、「8~10番人気でZゾーンに属し、その次の馬との間にはっきりと断層が見られる馬」という「くくり」がある。
これからも、そういう「くくりなし」で好走するようなケースが生じるようなら、新しい「くくり」を発見しなければならないのだが、さてどうなるのだろう。

それにしても、スクリーンヒーローには驚かされた。
GⅠ実績がなく、今年の夏に1000万条件を勝ち上がり、1600万条件の身でGⅡ(アルゼンチン共和国杯、ただしハンデは53キロと軽量)を勝った馬が、国際競争のGⅠレースをぶっこ抜く。
現実に勝ったのだから、強かったのだろう。
しかし、なんとなく釈然としない部分が残る。
それは、社台の馬だから、かもしれない。

3歳のクラシック路線や古馬のグレードレースは、勝つべき馬はそれなりのステップを踏んでいないと勝つことを許されない。
JRAの番組表は、それを厳然と守ってきているのだと思っていたのだが・・・・。
いまや、JRAは、社台の貢献なくして競馬がなりたたない。
日頃の感謝をこめて大盤振舞・・・・ではないのでしょうね?

JRAの番組表は、決して抜け駆けを許さない。
しかるべきレースの勝ち馬は、しかるべきステップなり手続を踏んできた馬に限られる。
Gレース1着の指定席は最高裁の判例のようなもので、一度、前例が作られてしまえば、後に続く馬は、もはや従来のような厳しい掟に従う必要がなくなる。
ジャパンカップも、これから「なんでもあり」になってしまうのではないか。
データ論者にとっては、来年のジャパンカップの予想がむずかしくなりそうだなあ。
「2008年だけは特別のケース」とでも書くのだろうか。
ともかく、前例が作られたのだから、われわれはそれを前提に、用心することに越したことはない。
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「オークス」にも、前例は作られた。
来年からは、「忘れな草賞組」も、積極的に馬券の対象に組み入れることにしよう。



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